法要に参列するとき
◆ 法要の案内を受けたら
法要の案内をもらったら、早めに出欠の返事を出し、当日は時間厳守で伺いましょう。また、席上でのあいさつを頼まれたら、具体的なエピソードを交えて故人の在りし日を偲ぶ内容にしましょう。
◆ 欠席の場合
どうしてもその日に都合がつかない場合は、お詫びの一筆を添えて欠席の返事を出します。代理人に香典を託し、出席してもらうのもひとつです。もし、法要前後の日に都合がつくなら、「御仏前」を持参して焼香に伺います。遠方で足を運べない場合は、あらかじめその旨を伝え、現金書留で「御仏前」を郵送するのがいいでしょう。
◆ 香料について
法要に出席する場合は、御霊前ではなく「御仏前」または「御香典」。包むお金の額は、血縁関係、故人との関係によって違ってきます。分相応にするのがいいでしょう。菓子や果物などのお供えまたは「御供物料」、もしくはその両方を持参します。
◆ 服装について
遺族側は三回忌ぐらいまでは喪服で、参会者は、地味な平服でもかまいません。しかし、一周忌はまだ喪服で訪れるのが一般的なようです。
礼拝のしかた
◆焼香の作法
①祭壇の少し前で親族、僧侶に一礼します。 |
② 祭壇に向かったら、遺影に一礼し、数珠を両手にかけて合掌します。 |
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③数珠を左手にかけ、右手の親指・人指指・中指の三本で香をつまみ、頭に押しいただき、静かに香炉に落とします。 |
④再び合掌し、祭壇から後退します。焼香の後も、親族、僧侶に一礼して席に戻りましょう。 |
◆玉串奉奠の作法
①祭壇の前に進み、神職に一礼して玉串を受け取ります。 |
②玉串を置く台に進み、右手を玉串の中ほどまで移動します。 |
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③葉先が右、根もとが左になるように回します。 |
④根もとを祭壇に向けて供え、二礼・二拍手・一礼します。このときの拍手は音を立てないようにしましょう。 |
◆献花の作法
①花が右、茎が左側に向くように受け、祭壇に向かって一礼します。 |
②花を胸元に持ち、献花台の前まで進んで一礼します。 |
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③花が前にくるように向きを変え、献花台に置きます。 |
④そのまま祭壇から後退し、一礼してから合掌します。 |
●法要を開くときの予算
年忌法要の場合、参会者の人数、会場によって予算の目安が異なります。
●会場費
自宅以外のホテルや専門の会場などの場合、かかる費用を事前に確認しましょう。また、菩提寺などの寺院で行う場合でも使用料がかかるので、よく相談して予算を立てましょう。
●会食費
ホテルの会食や仕出し料理は、人数分の費用がかかります。自宅で料理を作る場合も材料費、飲み物や茶菓代などが必要です。
●引物
参会者1人に1つではなく、1家族に1つ準備します。
●仏前への供物
寺院やホテルにお願いする場合は、仏前の供物料を用意します。
●寺院へのかかり
お布施のほか、交通費として「御車代」などを用意します。また僧侶が会食に出席しない場合は「御膳料」を別に包みます。
●当日の手伝いの方へのお礼
自宅で法要を行う場合、お手伝いしてくれる人を頼んだ時は心づけを用意します。