火葬・お通夜(お逮夜)・葬儀
葬儀参列者の服装
弔問客の服装
男性、女性ともに喪服か準喪服。または黒や紺の地味な服装であればよいでしょう。
1準喪服
男性は黒のスーツに白のワイシャツ、黒のネクタイと靴下です。女性は黒のワンピースかツーピース。ブラウスを着用するときは黒にします。和装なら黒の一つ紋または三つ紋の着物、帯やハンドバッグなども黒のものを用います。
2洋装
正式には長袖ですが、暑い時季なら半袖でもいいでしょう。 ただし、レースなどの肌の見えるものやノースリーブは避けます。 光沢のあるシルクやサテンなどの素材も避け、ストッキングも黒にします。 |
3ヘアメイク
ロングヘアはなるべくまとめ、髪留めは光らない地味なものに。 メイクも真っ赤な口紅などは避け、派手なアイシャドウやマニキュアは控えて、身だしなみ程度の化粧にしましょう。 香水もつけない方が無難です。 |
仏教のしきたり
●戒名・法名・法号
戒名は、故人が仏教に帰依して仏弟子となった証しとして、菩提寺の僧侶につけてもらいます。本来は、生前に受けておくべきものでしたが、今日では故人が現世を離れて極楽浄土へ送るために与えられます。浄土真宗と日蓮宗以外の宗派で与えられ、浄土真宗では法名、日蓮宗では法号といいます。現在では、お墓や位牌に刻まれる名のことをさします。
戒名の前後には、位階の高い方から院殿号、院号、居士、大姉、信士、信女などがあります。子どもの場合は男子には童子、女子には童女。赤ちゃんには、男の子に孩子、女の子は孩女が付けられます。
●位牌
位牌は、死者の霊を慰めるために戒名や法号を書いて、仏壇や寺院の位牌壇に安置します。大きく分けて、札位牌と繰り出し位牌の二種類があります。札位牌は仏様ごとにつくられたもの。繰り出し位牌は、亡くなった複数の先祖それぞれの位牌を数枚いっしょに納めるようつくられたもの。黒塗りや金箔をはったもの、側扉を付けたものなどもあります。なお、浄土真宗は、位牌のかわりに法名軸と過去帳を用います。
●白木の位牌
白木の位牌は、本位牌までの仮位牌です。葬儀から四十九日まで祭壇に安置し、菩提寺に納めます。地域によって風習が違うので、菩提寺や葬儀社の人に相談しましょう。