プロに聞く！
葬祭のあれこれ

升谷商店 社長　升谷昇平さん

 

暮らしのカタチに合わせた仏壇選びのコツは？

Q新築した家の洋室に合う仏壇はある？

A仏間や和室のない住宅では、リビングや客間に仏壇をおくケースも増えていますね。伝統の金仏壇だけでなく黒檀や紫檀の唐木仏壇、扉を閉めると普通の家具に見えるデザイン仏壇など、ご家族の志向や暮らしのカタチに合わせて選ぶことができます。

Q購入のポイントは？

A材質、技法にもそれぞれ特徴があり、同じ材質に見えても薄い化粧板や木目印刷の紙を貼った合板で価格を抑えたものもあります。代々受け継ぐ仏壇は買って終わりではないので、なるべく実物を見て納得のいく説明をしてもらい、修理などもずっと任せられる地元の専門店がおすすめです。

Qなるべくコンパクトに…

大きさや置き場所の目安は？
A最近では、自宅でのご葬儀や法事も少ないので、大きさは気にしなくても大丈夫です。湿気や直射日光は避ける必要がありますが、滅多に使わない部屋よりはご家族がいつも集まってご先祖さまを身近に感じられる部屋がいいですね。幅50㎝前後、高さも130㎝程度のものならリビングでもすっきり納まります。また、県内では神棚の下に仏壇を置くお宅が多いですが、神棚と仏壇は位置をずらすのが本来の置き方です。

Q仏具は何をそろえればいい？

A御位牌、御本尊（宗派ごとの仏像や掛け軸）、ろうそくを立てる灯明立て、線香や抹香を供える香炉、花立て、茶湯器（湯呑み）、仏飯器（ご飯茶碗）、高坏（菓子器）などが主な仏具です。仏壇に合わせた小さい仏具や、コンパクトでも仕切りを調節できる仏壇もあるので、宗派やご要望に合わせてアドバイスさせていただきます。

Q古い仏壇の処分は？

A新しい仏壇を入れる時の開眼供養と同じように、お寺さんにきちんと閉眼供養をしてもらってから、仏壇店などに処分を依頼しましょう。供養もせず粗大ゴミに出すことは避けたいですね。

 

 

修理やクリーニングで仏壇・仏具を再生

佛壇の升谷は創業百余年の仏壇・仏具の老舗。初めての仏壇購入から長年使い込んだ仏壇や御本尊の修理やクリーニング、住宅の減築に合わせたリフォーム（小型化）などにも幅広く対応しています。ライフスタイル、宗派に合わせた仏壇・仏具のほか、ご供養の方法や終活まで豊富な実績に基づくアドバイスで、長年多くのお客さまの信頼にこたえています。

傷んだ御本尊（仏像）も製作当時の意匠や技法で入念に修復。